2024/09/10
家づくり 住んでから後悔した事、今回は「窓編」です。
暮らしやすい家にしたいと思って始めるお家づくり。
デザイン、生活・家事動線や収納は特に気にする方が多いと思いますが、窓も暮らしの快適性には重要なポイントです。
「快適な家」=「大きな窓」とイメージする方もいらっしゃると思います。
窓の役割といえば、【採光・通風・眺望】大きくはこの3つではないでしょうか。
窓について、多くの方が避けたい事、気を使う事といえば、
1.光が入らないまたは、入りすぎる
2.外からの視線が気になってカーテンが開けられない
3.暑くなる、寒くなる
4.防犯面が不安
これらを避けるために、私目線で窓についての後悔・事前の計画についてまとめてみました!
1.採光について
①窓が多い・大きい場合 ②窓が少ない・小さい場合で比較してみましょう!
★①の場合★
■寝室の東側に大きな窓を作ったために、朝日が眩しすぎる
■夏に西日が入って暑い
■家具が日焼けする
■採光を重視しすぎて窓スペースを多く取った結果、家具や収納を配置できる壁面が少なくなってしまった
【対策】➡・それぞれの部屋の目的によって光の量を調節しましょう
・窓の位置を高くすれば家具や収納の配置を妨げずに採光を確保できます
・高窓(天井近くの高い位置の窓)にすると壁が増え家具も置けて採光も確保できます
★②の場合★
■閉塞感、圧迫感を感じる
■風が通りにくい
■建築基準法の定めをクリアできない恐れが出てくる
【対策】➡・壁の仕切りを少なくするなど、間取りで工夫する
・吹抜けを採用して縦の空間を利用する
・内装の色に膨張色をつかう。※代表的な膨張色は「白」「赤」「黄色」など
注意:収縮色を使うと狭く感じ更に閉塞感を感じるかも ※代表的な収縮色は「青」「水色」等の寒色系の色など
・季節によって日差しが入る角度が変わってくるので窓の位置にも注意しましょう
2.外からの視線が気になる
いくら採光や通風を考えて窓を決めても、その窓を開けられなかったら意味がありません
■リビングに大きな窓をつけたが、前面道路からの視線が気になり常にカーテンを閉めている
■隣家との兼ね合いを考えていなかった
■頻繁に開ける窓の前にお隣りのエアコン室外機や換気扇があり熱風や騒音、臭いが気になり開けたくない
■真正面にお隣りの窓がありお互いに開けられない
【対策】➡・窓を計画するときに、視線や音、臭いが気になりそうな点を想像してみる
・前面道路の視線は、植栽やフェンスを計画する
・窓の配置やデザインを工夫する※高窓(天井近くの窓)地窓(床近くの高さの窓)、スリット窓(縦長の細い窓)等
★配置やデザインにこだわれば家全体のクオリティも高めてくれるかも!
★外から見えにくい窓ガラスを選ぶのもGood!
3.暑くなる、寒くなる
■大きな窓から夏は日差しや暖気、冬は冷気で室温が影響を受けやすくなる
■多すぎる窓も同様、室内が外気の影響を受けやすくなる
■断熱材が入っている壁と比べると、窓はどうしても暖気や冷気が入りやすい
【対策】➡・断熱性能の高い複層ガラスに変更する※Low-E複層ガラス・アルゴンガスを封入した複層ガラス等
・通風・採光を踏まえ、窓の配置についてしっかりお打合せをする事も得策です※パッシブデザイン等
4.防犯面
■窓を割られて鍵を開けられ侵入されるのではないかと心配
【対策】➡・防犯対策でお勧めの窓は、外からの開閉が難しいタイプ!
★内倒し窓、ツーアクション窓、小窓、開閉できないFIX窓等
その他
窓は外観にも大きく影響します。玄関ドアも含め、窓でお家の見た目もガラッと変わります。
窓の高さがバラバラ、1階と2階全体でまとまりがないとデザイン性に欠けるお家になってしまうかもしれません。
窓枠も含め、統一性やバランスも考えてみましょう!
※大きな掃き出し窓は必要ないと感じ作らなかったら、引っ越しの時に大きな家具が入らなくて困った…といったこともあるので、
今後購入するであろう大物家具なども考慮してしっかり計画することをお勧めします。
【まとめ】
お家づくりでは脇役になりがちな窓選び。
主役ではなくても割と奥が深く、こうすればよかった・・となりやすい事柄です。
部屋によって、何のために窓が必要なのかを考えれば、『しまった~』というような後悔を防げます。
何のために、どこに、どんな大きさの、どんな窓を、設置するのか。
今住んでいるお家でも、頻繁に開ける窓と、ほとんど開けない窓がありませんか?
採光の為だけ、庭の植栽や外の景色の眺望を楽しみたいだけであれば、開ける必要が無いのでFIX窓をチョイス!
★実はコストダウンも期待できます!
光も風も欲しいから開けたいけど防犯面が気になるなら内倒し窓やツーアクション窓、絶対人間が侵入できないサイズの窓を検討してみる等
窓の種類も色々ありますので、お家造りをご検討の際には設置場所や、使用目的に合った窓をご検討ください。