2020/11/24
「木の家はきしむから壊れるか心配」
「何の音かわからなくて不安」
といった声を聞くことがあります。
そこで今回は、名古屋の業者が木の家のきしむ理由について解説します。
□木の家がきしむ理由について
木の家は当然ですが建材に木材を使っています。
木は大気中の水分を吸収したり放出したりすることで室内の調湿を行っています。
同時に木そのものも伸びたり縮んだりを繰り返しており、そのときにひび割れやねじれが起きてきしむ音がするのです。
新築の家はきしむ音がよく聞こえるのですが、これは木がまだ家に馴染んでいないからでしょう。
水分の出入りが原因で音が鳴っていると紹介しましたが、これにより我々は多大な恩恵を受けていることをご存知ですか。
調湿作用のおかげで部屋の体感温度が変わり快適に過ごせるのはもちろんのこと、それ以外にも恩恵を受けています。
夏場の湿度が高い家の中に発生する無数のダニやカビ、冬場の乾燥する時期に気を付けなければならないウイルスから、湿度を調整することで我々を守ってくれているのです。
我々を守ってくれる調湿によって音が発生していると思うと、少しは不安や不気味といった感情は薄まるのではないでしょうか。
□床のきしみ対策
部屋全体がきしむのは素人が太刀打ちできることではありません。
しかし、床がきしむのはやっぱり気になりますよね。
そこでここでは素人でもできる床のきしみ対策について紹介します。
既に上で解説した通り、調湿によりきしむ音がなるので、少しでも調湿を抑えるようにちょっとした工夫をしましょう。
例えば、季節によって除湿器や加湿器のような機器を使用して湿気をコントロールしたり、日常的に換気をして湿気をためこまないようにしたり、定期的にフローリングワックスで手入れをしたりするなどが挙げられます。
調湿以外にも木材の収縮や膨張が原因でフローリング接合部にすき間が生じることによって、きしみが発生しているケースもあります。
そんなときは市販の補修材を利用しましょう。
フローリング材の下に置く土台木材の変形によるすきまや釘の浮きなどを処置する補修材が売っているので、それを利用すると良いでしょう。
□まとめ
今回は木の家がきしむ理由と床がきしんだ時の対策を紹介しました。
きしむ音が聞けるのは木の家ならではの特徴とも言えます。
家も自分たちとともに生きているのだなと思うと、不気味に思えたきしむ音もなんだか語りかけてくる優しい声のように感じませんか。