2019/04/14
日本は地震が頻繁に発生するので、いつどこでどんな被害に直面するか分かりません。
また、南海トラフ地震がここ数年で起こるとも言われています。
そのため、これから注文住宅を建てるなら、家の耐震性がとても重要です。
揺れに強い家なら、もしものことがあっても被害を最小限に抑えられます。
そこで今回は、注文住宅の耐震性の基準を愛知県名古屋市の注文住宅専門店が解説します。
注文住宅の耐震性の基準を定めた法律
注文住宅の耐震性の基準を定めた法律が2つあり、それらを踏まえて推奨される住宅や構造があります。
建築基準法の新耐震基準
1981年から適用されており、今ではすべての住宅がこの基準で建てられています。
震度7の大地震が起きても倒壊・崩壊せず、震度5強の地震でひび割れなどの損傷がほとんど起こらない住宅がこの基準を満たします。
耐震等級
住宅品質確保促進法(品確法)で定められた、耐震性の評価方法のことです。
日本では強い地震が頻繁に起こるので、上記の新耐震基準よりも高い耐震性が求められます。
2016年4月に発生した熊本地震では、新耐震基準を満たした家でも、7%の家は倒壊しているのです。
そのため、新耐震基準を守っていても、必ず安全とは限りません。
耐震等級1は新耐震基準と同じ住宅です。
耐震等級2は等級1の1.25倍、耐震等級3は等級1の1.5倍の強さを持った住宅です。
将来のことを考えると、耐震等級2以上の住宅が良いでしょう。
長期優良住宅
頑丈で長持ちし、快適な生活を送れる住まいのことです。
9つの基準があり、これを満たせばローン控除を受けられるなどの良いことがたくさんあります。
耐震の面では、耐震等級が2以上であること、10年ごとに点検を実施すること、住宅が100年は持つと判断されていること、などの基準があります。
耐震性に優れた構造
ほとんどの家は耐震構造で建てられています。
これは、柱や基礎を丈夫に造り、地震の揺れを受け止める構造です。
しかし、揺れを受け止めると揺れが家の中に直接伝わり、家具が転倒してしまいます。
そこで、揺れを吸収して、家の中の危険を減らす構造が2つあります。
1つ目は制振構造です。
壁や柱に振動を吸収するダンパーを入れることで、揺れを約30%抑えられます。
2つ目は免振構造です。
注文住宅の床下の基礎にゴムなどの揺れを吸収する装置を入れることで、揺れを約50%カットします。
最近では、高さのあるマンションでこの構造がよく使われています。
まとめ
以上、注文住宅の耐震性の基準や構造を解説しました。
愛知県は南海トラフ地震の被害がかなり及ぶ地域と推定されています。
特に名古屋市周辺の都市部では注意が必要です。
そのため、これから注文住宅を建てるなら、基準を十分満たした住宅を建ててください。